Qum / クム

イスファハン・カシャーン等と並んで日本では最も知名度の高い産地ではありますが、緞通製作を開始したのは1930年代の半ばのことで、緞通産地としての歴史は浅いです。クムの緞通作りはカシャーンの職人の指導のもとに始まり、短期間のうちに目を見張る進歩を遂げました。特に、1960年代には目覚ましい発展を遂げています。近年はオール・シンクの緞通に力を入れており、その華やかな色彩と確かな技術に支えられた多様な文様に人気があります。後発産地としての利点を最大限に活かし、他の産地で好評を博した意匠を時には無節操と思えるほどに積極的に取り入れています。伝統にこだわることなく、敏速に海外市場の動向や時代の流れに従う柔軟性は、宗教面での頑固さと著しい対照をなします。